帰省・旅行の赤ちゃん・子供の服装と行き先の気温差

帰省や旅行の日は、家を出てから着くまでに、屋外、駅や空港、乗り物の中、行き先の屋外と、着るものを変えたい場面が何度も続きます。きょうなに着せる?の服装提案は、見ている地域の屋外でのおでかけを前提に、朝・昼・夜の時間帯ごとの体感温度から出しています(各日のカードの服装は、その日いちばん冷える時間帯に合わせたものです)。乗り物の中の温度や、出発地と行き先の気温差は計算していません。

このページでは、行き先の服装の目安を確かめる方法と、移動中・行き先・帰省先の室内での服装の考え方を、京都府の子育てQ&Aや気象庁・消費者庁・東京都、英国のNHS、米国小児科学会などの情報をもとにまとめました。座席や料金、持ち物の全般、何か月から乗り物に乗れるかは、このページでは扱いません。行き先の服装は、トップの地名検索から行き先のページを開いて確かめられます。

行き先の服装の目安を、出発前に確かめる

京都府の子育てQ&Aは、旅行先との気温差と、1日の中の気温差に注意して準備するよう呼びかけています。当サイトでは、行き先の地域・市のページを開いて、自宅の地域のページと見比べます。トップの地名検索に行き先の市や地域の名前を入れるか、地図で都道府県を選んでから市や地域を選んでください(地名検索に都道府県名を入れたときも、先に出るのは都道府県のページです。明日以降の提案と週間の見通しは市や地域のページにあります)。選んだ月齢・年齢は別の地域のページにも引き継がれ、一度開いたページはトップの「履歴」に残るので、自宅の地域と行き先を行き来しやすくなります。

行き先のページで見られる内容は、出発までの日数で変わります。

早朝に出発する日は出発地のページの朝の欄、夜に着く日は行き先のページの夜の欄を見てください。22時から翌朝5時までの提案はありません。カードの「なぜこの提案?」を開いて「朝は日中より最大◯℃低め」という注記がある日は、朝の移動に羽織りが要る合図です(注記の読み方は保育園・幼稚園の送り迎えの服装で紹介しています)。

行き先のページにも、雨具・熱中症・紫外線・風の注意と、気象庁の警報・注意報のうち服装やおでかけに関わるものが出ます。雨具の注意が出るのは、時間帯ごとの降水確率が出ている日(おおむね今日と明日)のカードです。明後日のカードは時間帯ごとの降水確率がまだ無いので、見出しの降水確率で判断してください。交通機関の運休や遅れは扱っていません。

当サイトの範囲より先を知りたいときは、気象庁の情報が使えます。週間天気予報は7日先まで、その先は2週間気温予報で、地点ごとの最高・最低気温の見込みが見られます(気温だけの予報で、8日先からは5日間の平均です)。気象庁は、一般的に、予測する期間が先になるほど精度は下がるとしています。あわせて、注目する期間が週間天気予報の範囲に入ってきたら、日別の気温の予報を確かめるよう案内しています。

同じ月でも、行き先でこれだけ違う

気象庁によると、冬は北海道と沖縄で20℃以上の気温差があり、夏の後半はその差が5℃前後と小さくなります。行き先との気温差がいちばん大きく出るのは冬です。

気象庁の平年値(30年間の平均)では、1月の日最高気温は札幌-0.4℃・東京9.8℃・那覇19.8℃です。当サイトは体感温度を「真冬」から「真夏・猛暑」までの7つの区分に分けて服装を決めていて、この値を当てはめると、札幌は「真冬」(体感温度5℃未満。気温0℃前後の服装)、東京は「冬」(気温5℃前後の服装)、那覇は「春・秋」(気温15℃前後の服装)の服装にあたります。12月は札幌2.0℃・東京12.0℃・那覇21.5℃で、東京から見ると札幌は10.0℃低く、那覇は9.5℃高い値です。8月は札幌が26.4℃で「夏」、東京31.3℃と那覇31.8℃はどちらも「真夏・猛暑」(体感温度28℃以上。気温30℃前後の服装)の服装で、差は小さくなります。

下の表は、トップページの主要9地点について、年末年始とお盆の時期にあたる12月・1月・8月の平年値を並べたものです。それぞれの気温の横に、その気温の日に当サイトが提案する服装の区分(真冬・冬・春・秋など)を添えています。出発地に近い地点と、行き先に近い地点を見比べてください。

12月・1月・8月の平年の最高・最低気温と服装の区分
地点12月1月8月
札幌最高 2.0℃真冬最低 -4.0℃真冬最高 -0.4℃真冬最低 -6.4℃真冬最高 26.4℃夏最低 19.1℃春・秋
仙台最高 8.3℃冬最低 0.9℃真冬最高 5.6℃冬最低 -1.3℃真冬最高 28.2℃真夏・猛暑最低 21.6℃初夏・初秋
東京最高 12.0℃晩秋・早春最低 3.8℃真冬最高 9.8℃冬最低 1.2℃真冬最高 31.3℃真夏・猛暑最低 23.5℃初夏・初秋
名古屋最高 11.7℃晩秋・早春最低 3.4℃真冬最高 9.3℃冬最低 1.1℃真冬最高 33.2℃真夏・猛暑最低 24.7℃初夏・初秋
大阪最高 12.3℃晩秋・早春最低 5.3℃冬最高 9.7℃冬最低 3.0℃真冬最高 33.7℃真夏・猛暑最低 25.8℃夏
広島最高 12.1℃晩秋・早春最低 4.0℃真冬最高 9.9℃冬最低 2.0℃真冬最高 32.8℃真夏・猛暑最低 25.1℃夏
松山最高 12.6℃晩秋・早春最低 4.8℃真冬最高 10.2℃晩秋・早春最低 2.6℃真冬最高 32.6℃真夏・猛暑最低 24.6℃初夏・初秋
福岡最高 12.6℃晩秋・早春最低 5.8℃冬最高 10.2℃晩秋・早春最低 3.9℃真冬最高 32.5℃真夏・猛暑最低 25.4℃夏
那覇最高 21.5℃初夏・初秋最低 16.8℃春・秋最高 19.8℃春・秋最低 14.9℃晩秋・早春最高 31.8℃真夏・猛暑最低 26.8℃夏

気象庁の平年値(日最高気温・日最低気温の月平均)を、風のない日の体感温度とみなして、当サイトの服装の区分に当てはめたものです。当サイトの昼(10〜16時)の欄の体感温度は、1日のピークである最高気温より低くなることが多く、風がある日はさらに下がるため、実際の日中は1つ寒い区分になることがあります。年や日によっても前後します。最低気温は多くが明け方の値で、当サイトの朝の欄の体感温度とは同じではありません。

平年値の出典: 気象庁「過去の気象データ検索」(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・松山・福岡・那覇)

「真冬」「冬」などの呼び名は、当サイトが体感温度で分けている服装の区分です(暦の季節とは限りません)。区分ごとの具体的な組み合わせは、次の気温別の服装ガイドで見られます。

平年値は予報ではなく、年や日によって前後します。当サイトは気温だけでなく風も入れた体感温度で服装の区分を選びます。気温が低い日は風速1m/sごとに体感温度が約1℃下がる計算です。暖かい日は風の影響を小さく見積もり、風速8m/s以上は一定として扱います。風の強い冬の日は、平年値の目安より1つ寒い区分になることがあります。月ごとの詳しい目安は冬の赤ちゃん・子供の服装と夏の赤ちゃん・子供の服装で、春と秋の月の表は春の赤ちゃん・子供の服装と秋の重ね着入門で紹介しています。

同じ地方の中でも、天気や気温は場所で違います。気象庁によると、冬は日本海側で雪の日が多く、太平洋側は晴れの日が多くなります。標高の高い行き先は気温が低く、名古屋地方気象台は、標準的な大気の場合、高度が100m高くなるとおよそ0.6℃の割合で気温が低くなるとしています。札幌や那覇の値は、北海道や沖縄の全体を表すものではありません。行き先が表の9地点から離れているときは、行き先の市や地域のページで確かめてください。

移動の日は、脱ぎ着しやすい重ね着で

移動の日は、駅のホームや駐車場などの屋外と、空調の効いた乗り物の中を、同じ日に何度も行き来します。乗り物の中の温度を数値で示した公的な資料は見当たりません。京都府の子育てQ&Aは、乗り物の中は冷暖房がききすぎていることもあるとして、夏はカーディガンやバスタオルなどさっとはおれるものを、冬は暑くなったら1枚脱げるような服装をすすめています。

英国のNHSは新生児・乳児向けの解説で、屋内や暖かい車・バス・電車に入ったら、眠っていて起こすことになっても、帽子と余分な服を脱がせるよう案内しています。暑すぎ・寒すぎは、手足ではなく胸や首の後ろで確かめ、汗ばんでいたら1枚脱がせます(英国のNHSとThe Lullaby Trustの乳児向けの案内)。京都府の子育てQ&Aも、暖房した部屋で着せすぎて汗をかくことがあるとして、赤ちゃんの様子を見て、触れて確かめて調節するよう呼びかけています。

乗り物の中での出発点は、乗る前にいる地域のページ(行きは出発地、帰りは行き先)のその日の提案から、アウターと帽子を外した組み合わせ、と考えると決めやすくなります。これは当サイトの編集上の目安で、乗り物の中の温度をサイトが計算したものではありません。寒い日の提案は中に着る服も厚いので、乗ったら胸や首の後ろに触れて確かめ、汗ばんでいたらもう1枚脱がせてください。

車

6歳未満の子どもを車に乗せるときは、原則としてチャイルドシートの使用が義務で、消費者庁は短時間の移動でも正しく座らせるよう呼びかけています。帰省先の車や借りる車でも同じなので、行き先で使うシートを前もって手配しておきます(米国小児科学会も、行き先でシートを手配するか持っていくよう勧めています)。警察庁と国土交通省は、抱っこでの乗車は大変危険だとしていて、子どもはできるだけ後部座席に乗せるようにとも呼びかけています。

冬の服装では、東京都の子どもの事故予防のコラムが、防寒ウェアを着たままだと体を十分に固定できないおそれがあるとして、冬は脱がせてから座らせるよう呼びかけています。米国小児科学会は、厚手のコートやスノースーツをハーネスの下に着せず、締めたあとに上から毛布やコートを掛け、車内が暖まったら外せるようにとしています。上から掛けるものは、顔にかからないようにします。英国のThe Lullaby Trustは、乳児向けの案内で、車に乗ったら帽子と外着を脱がせるよう勧めています。詳しくはチャイルドシート・車移動の服装で紹介しています。

長距離では、こまめに休憩して赤ちゃんをシートから降ろし、体を伸ばさせるよう、The Lullaby Trustは案内しています(早産の赤ちゃんや月齢の低い赤ちゃんとの長距離の運転は避けるように、ともしています)。休憩の間隔は機関によって違い、京都府の子育てQ&Aは30分から1時間に1回くらい、米国小児科学会は約2時間ごとを挙げています(JAFの「2時間に1回以上」は、運転する人の休憩の目安です)。移動中に眠るのはかまいませんが、着いたらシートから降ろすよう、英国のNHSとThe Lullaby Trustは乳児向けに案内していて、The Lullaby Trustは、降ろしたあと平らな寝床へ移すようにともしています。

消費者庁は、たとえ数分であっても車内に子どもを残さないよう呼びかけていて、真夏でなくても危険だとしています。休憩や荷物の出し入れのときも同じです。夏は、チャイルドシートの金具が熱くなることがあるので触って確かめてから座らせるよう消費者庁は呼びかけ、京都府の子育てQ&Aは、冷房の風が直接当たらないようにとしています。

新幹線・電車・バス

京都府の子育てQ&Aは、新幹線やバスの車内で乳児が泣き出すのは空腹か眠いときが多いものの、暖房がききすぎてぐずることもあるとして、水分をとらせたり、デッキに出たりしてみるよう勧めています。厚手のアウターは乗ったら脱がせ、はおれるものを手元に置いておくと調整しやすくなります。

駅や車内で抱っこ紐を長くつけているときは、疲れたら緩めるのではなく外して休むよう、消費者庁は呼びかけています。家族で同じ抱っこ紐を使うときは、使う人に合わせて調整し直します。密着して暖まりやすいときの服装の調整と、装着の安全のポイントは抱っこ紐のときの服装で紹介しています。駅のエスカレーターでは、靴やサンダル、衣類のすそが挟まれることがあるとして、消費者庁は黄色の線の内側に立つよう呼びかけています。保護者が子どもと手をつないで乗り、ベビーカーはエレベーターを使うように、ともしています。

飛行機

米国小児科学会は、機内の温度は変わることがあるとして、足したり脱がせたりできる重ね着をすすめています。あわせて、狭い場所でもおむつを替えやすい服を選び、着替えと汚れ物を入れる袋を手荷物に入れるよう勧めています。京都府の子育てQ&Aは、機内は乾燥しているので水分を十分に与えること、機内の時間だけでなく、空港までの移動や待ち時間、出発の遅れも見込んで、授乳や食事、昼寝に配慮することを挙げています。出発地の屋外、空港、機内、到着地の屋外と、着るものを変えたい場面が続くので、いちばん上に着るものほど脱ぎ着しやすいものにしておくと対応しやすくなります。

離陸や着陸(降下)のときは、気圧の変化で耳が痛くなって泣くことがあります。京都府の子育てQ&A、厚生労働省検疫所の海外渡航者向けの情報、米国小児科学会は、そのときに授乳やミルクなどを飲ませることを挙げていて、米国小児科学会は不快感がやわらぐことがあるとしています。国土交通省のQ&Aは、中耳炎のときは利用する航空会社に問い合わせ、旅行の前に医師に相談するよう案内しています。

機内で赤ちゃんがひざの上で眠ったときは、大人は起きていて、楽に息ができているか、顔が覆われていないかをこまめに確かめるよう、米国小児科学会は勧めています。はおりものや毛布を掛けるときも、顔にかからないようにします。

寒い地域へ行くとき

行き先のページで体感温度5℃未満の日が続くなら、気温0℃前後の服装の表が出発点です。風が強い日は体感温度がさらに下がるので、風が強い日の服装もあわせて確かめてください。0〜5か月の赤ちゃんには、体感温度5℃未満の日に、原則として「長時間の外出は避け、室温調整を優先」という注意を表示します。

着るものは、室内と屋外で分けて考えます。札幌市(中央区)の子育て情報は、冬の室内は薄手の重ね着で過ごし、外に出るときに冬用コートやスノーウェアを足す、という考え方を示していて、子どもの手足が冷たくても汗をかいていないかを見るよう呼びかけています。外で足して中で脱げるように、室内で着る服と、その上に足す外着を分けて用意します。雪道の歩き方、雪遊びの小物や靴は雪の日の赤ちゃん・子供の服装と雪遊びで紹介しています。

車で雪のある地域へ行くときは、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒具などを車内に備えておくとよいとJAFはしていて、米国小児科学会も、冬の車に毛布や乾いた着替え、帽子と手袋を積んでおくよう勧めています。

暖かい地域へ行くとき、夏の帰省と旅行

冬に那覇など暖かい地域へ行くときは、出発地で着る厚手のアウターとは別に、行き先の気温に合う服を用意します。気象庁の平年値では、那覇の1月は日最高気温19.8℃・日最低気温14.9℃で、当サイトの区分では、最高気温で見ると「春・秋」、最低気温で見ると「晩秋・早春」の服装のあたりです(どちらも区分の境目に近い値です)。沖縄気象台は、冬は大陸から強い北風が吹きつけるため、体感温度は数字より低く感じられるかもしれないとしています。当サイトも風を入れた体感温度で服装を選ぶので、風の強い日は、行き先のページの提案が平年値の目安より1つ寒い区分になることがあります。

夏は、冬ほど行き先との気温差は大きくありませんが、体が暑さに慣れているかどうかが違います。環境省の熱中症のマニュアル(一般向け)は、涼しい地域から暑い地域へ旅行した人は、暑さに慣れていないため熱中症になりやすいとしています。こども家庭庁は、通気性の良い服を選び、帽子をかぶらせるよう呼びかけています。乗り物や室内の冷房には、京都府の子育てQ&Aがすすめる、さっとはおれるものが役に立ちます。当サイトの気温30℃前後の服装の表でも、6〜11か月の持ち物に冷房対策の薄手ブランケットを入れています。夏の服装と熱中症対策は夏の暑い日の服装と熱中症対策と夏の赤ちゃん・子供の服装で、赤ちゃんの紫外線対策は赤ちゃんの紫外線対策と日焼け止めで紹介しています。

帰省先・宿の室内と、寝るとき

消費者庁は、年末年始の帰省に向けて、移動先では敷布団の固さや掛布団の重さなど、寝具がいつもと違うことがあるとして、小さな子どもが寝る場所を整えるよう呼びかけています。この節の寝床と寝具の案内の多くは、1歳未満の赤ちゃんが対象です。

同じ呼びかけの中で消費者庁は、できるだけ大人用ベッドは使わない、ソファでは寝かせない、転落防止のためであっても軟らかすぎるクッションなどを周りに置かない、としています(こども家庭庁のハンドブックは、大人用ベッドについて「2歳になるまでは」としています)。帰省先などで古いベビーベッドを使う場合は、リコール対象製品でないことを確かめ、取扱説明書や注意表示をよく読んで組立・点検するよう、消費者庁は呼びかけています。英国のThe Lullaby Trustは、寝心地をよくしようとして、畳んだ毛布や掛け布団を赤ちゃんの下に重ねて敷かないよう案内しています。

着るものについて、The Lullaby Trustは乳児向けの案内で、室内では帽子と外着を脱がせるよう勧め、厚い寝具は暑くなりすぎることがあるとしています。こども家庭庁は、1歳になるまでは掛け布団を使わず、スリーパーなどの着るものや空調で寒さを調整すると安心だとしています。寝具がいつもと違うときに備えて、ふだん使っているスリーパーなどの着るものを持っていくと、いつもと同じ形で寝かせられます。あおむけ寝など寝るときの基本と、掛けるもの・室温の目安は室内・寝るときの服装で紹介しています。

家の中の安全にも目を向けます。東京都は、帰省先など自宅とは異なる住まいでは、保護者が使い慣れない製品や環境の危険に気づきにくく、子どもは見慣れない物に興味を持つので、ふだん以上に注意が必要だとしています。製品評価技術基盤機構(NITE)は、ふだん大人だけで過ごしている親戚の家や宿泊施設に行くときは特に注意が必要だとしています。東京都は、子どもにとって安全な環境になるよう、帰省先などに前もってお願いをしておくことを勧めています。

暖房器具では、東京都のページに、自宅では吹出口にガードや囲いを使っているが、自宅とは異なる住まいの石油ファンヒーターにはガードが無く、子どもが吹出口に触ってしまったという事例が載っています。消費者庁は、子どもが小さいうちはストーブの上にやかんを置かないよう呼びかけ、自宅以外の滞在先でも注意するよう勧めています。服や寝具に近い事例として、東京都のガイドには、靴下で滑って転んだ、重い毛布を掛けていて寝返りを打てなかった、という事例も載っています。暖房器具や湯たんぽ・電気毛布の注意は暖房と乾燥の季節の服装で紹介しています。

持っていく服と着替えの決め方

帰省や旅行に着替えを何組、という目安を示した日本の公的な資料は見当たりません。京都府の子育てQ&Aは持ち物に着替えを挙げていますが、数は書いていません。米国小児科学会は、飛行機の機内に着替えを1組か2組と、汚れ物を入れる袋を持ち込むよう勧めています。

数を決めるときは、行き先のページが手がかりになります。滞在する日の提案(4日目以降は週間の見通し)を見て、日ごとの中心になる服を決め、朝晩用の羽織りを足します。雨具は、週間の見通しと各日の見出しの降水確率で判断します。移動中にすぐ出せる着替えは、手荷物に入れておきます。雨や雪の日の着替えは雨の日の送り迎え・おでかけの服装と雪の日の赤ちゃん・子供の服装と雪遊びで紹介しています。

月齢別のポイント

0〜2か月

乗り物や室内に入ったら外で足したアウターを脱がせ、暑すぎ・寒すぎは手足ではなく胸や首の後ろで確かめます。チャイルドシートで眠っても、着いたら降ろして平らな寝床へ移すよう、英国のThe Lullaby Trustは案内しています。行き先のページでは、体感温度5℃未満の日に、原則として「長時間の外出は避け、室温調整を優先」の注意を表示します。帰省先では、寝る場所を先に整えておきます(消費者庁)。 0〜2か月の服装ガイド

3〜5か月

体感温度5℃未満の日の注意と、胸や首の後ろで確かめる方法は0〜2か月と同じです。長距離の車では、こまめに休憩してシートから降ろすようThe Lullaby Trustは案内しています。抱っこ紐を長くつけて疲れたら、緩めるのではなく外して休みます(消費者庁)。 3〜5か月の服装ガイド

6〜11か月

夏の乗り物は冷房に備えて、さっとはおれるものを用意します。当サイトの体感温度28℃以上の日の提案でも、持ち物に「薄手ブランケット(冷房対策)」が入ります。機内では、狭い場所でもおむつを替えやすい服が便利です(米国小児科学会)。こども家庭庁は、ハイハイをする頃から階段からの転落が起きるとしています。帰省先では、階段や暖房器具に近づけない工夫を先にお願いしておきます。 6〜11か月の服装ガイド

1〜3歳(12〜23か月・2〜3歳)

当サイトは「なぜこの提案?」の中に「よく動く時期なので、汗ばんでいたら1枚脱がせて調整します」と添えています。車では、厚いコートやスノースーツのままだと暑くなりすぎることがあるとして、米国小児科学会は必要なときに脱げる上着と重ね着をすすめています。短い移動でもチャイルドシートに座らせ、泣いたり嫌がったりしても使うよう、消費者庁は呼びかけています。駅のエスカレーターでは手をつなぎ、衣類のすそや靴ひも、サンダルに気をつけます。 1〜2歳の服装ガイド・2〜3歳の服装ガイド

4〜6歳

脱ぎ着しやすい前開きの羽織りが1枚あると、乗り物の中と外で調整しやすくなります。6歳未満は原則としてチャイルドシートの使用が義務で、警察庁は、6歳以上でも体格などの事情でシートベルトを適切に着用させられない場合は、チャイルドシートを使うよう呼びかけています。当サイトの体感温度28℃以上の日の提案では、持ち物に水筒が入ります。 4〜6歳の服装ガイド

出典

よくある質問

赤ちゃんと新幹線や飛行機に乗る日は、何を着せればいい?

乗り物の中の温度を数値で示した公的な資料は見当たりません。京都府の子育てQ&Aは、乗り物の中は冷暖房がききすぎていることもあるとして、夏はさっとはおれるものを、冬は暑くなったら1枚脱げるような服装をすすめています。米国小児科学会は、機内の温度は変わることがあるとして、足したり脱がせたりできる重ね着をすすめています。暑すぎ・寒すぎは、手足ではなく胸や首の後ろで確かめます(英国のNHSとThe Lullaby Trustの乳児向けの案内)。

冬に札幌など寒い地域へ帰省・旅行するとき、服はどう準備すればいい?

まず行き先の市や地域のページで、滞在する日の提案を確かめます。気象庁の平年値では、1月の日最高気温は札幌-0.4℃・東京9.8℃で、当サイトの服装の区分では札幌が「真冬」、東京が「冬」にあたります。札幌市(中央区)の子育て情報は、冬の室内は薄手の重ね着で過ごし、外に出るときに冬用コートやスノーウェアを足す考え方を示しています。室内で着る服と、その上に足す外着を分けて用意してください。雪道の小物や靴は、雪の日の赤ちゃん・子供の服装と雪遊びのページで紹介しています。

冬に那覇など暖かい地域へ行くとき、服は何を持っていけばいい?

気象庁の平年値では、那覇の1月は日最高気温19.8℃・日最低気温14.9℃で、当サイトの服装の区分では、最高気温で見ると「春・秋」、最低気温で見ると「晩秋・早春」のあたりです(どちらも区分の境目に近い値です)。沖縄気象台は、冬は大陸から強い北風が吹きつけるため、体感温度は数字より低く感じられるかもしれないとしています。当サイトは風も入れた体感温度で服装を選ぶので、出発が近づいたら行き先のページで確かめてください。出発地で着る厚手のアウターとは別に、行き先の気温に合う服を用意します。

旅行や帰省の何日前から、行き先の服装の目安を確かめられる?

行き先の市や地域のページでは、出発の1週間前ごろから「週間の見通し(4日目以降)」に出発日が入り、出発の2日前(その日が「明後日」になった日)から朝・昼・夜ごとの提案になります。週間の見通しは気象庁の週間予報にもとづく大まかな目安で、服装は中心になる服だけを示します。明後日のカードには時間帯ごとの降水確率がまだ無く、雨具の注意が出ないので、見出しの降水確率で判断してください。もっと先の予定は、帰省・旅行の服装のページの平年値の表(12月・1月・8月)で季節の目安をつかめます。気温だけなら、気象庁の2週間気温予報でも見込みを確かめられます。

帰省や旅行の着替えは、何組持っていけばいい?

帰省や旅行に何組という目安を示した日本の公的な資料は見当たりません(京都府の子育てQ&Aは持ち物に着替えを挙げていますが、数は書いていません)。米国小児科学会は、飛行機の機内に着替えを1組か2組と、汚れ物を入れる袋を持ち込むよう勧めています。数を決めるときは、行き先のページで滞在する日の提案を見て、日ごとの中心になる服を決め、朝晩用の羽織りを足す考え方が使えます。雨や雪の日の着替えは、雨の日・雪の日のページで紹介しています。

帰省先の家や宿で赤ちゃんを寝かせるとき、寝る場所と着るものはどうすればいい?

消費者庁は、帰省先では寝具がいつもと違うことがあるとして、小さな子どもが寝る場所を整えるよう呼びかけていて、できるだけ大人用ベッドは使わない、ソファでは寝かせない、転落防止のためであっても軟らかすぎるクッションなどを周りに置かない、としています(こども家庭庁のハンドブックは、大人用ベッドについて「2歳になるまでは」としています)。着るものについては、英国のThe Lullaby Trustが乳児向けの案内で、室内では帽子と外着を脱がせるよう勧め、厚い寝具は暑くなりすぎることがあるとしています。あおむけ寝など寝るときの基本と、掛けるもの・室温の目安は、室内・寝るときの服装のページで紹介しています。

本記事は医療監修を受けたものではなく、公的機関・学会などが公開している情報と当サイトの提案表の紹介です。お子さまの体調や個別の事情については、かかりつけ医の指示を優先してください。