保育園・幼稚園の送り迎えの服装
きょうなに着せる?の服装提案は、おでかけ(屋外)を前提に朝・昼・夜の時間帯ごとの服装を示しています。保育園・幼稚園への送り迎えがある朝は、日中向けの服装だけで出発すると肌寒く感じることが少なくありません。このページでは、朝の冷え込みが起こりやすい仕組みと、自転車での送り迎え・保育室との温度差を踏まえた服選びの考え方をご紹介します。
朝の送迎が「体感的に一番寒い」時間帯になりやすい理由
気象庁の予報用語では、日較差は「1日(月、年)の最高気温と最低気温の差」、放射冷却は「地表面の熱が放射によって奪われ気温が下がること」と説明されています。晴れて風の弱い夜は地表の熱が奪われやすく、明け方から日の出前後にかけて気温が下がりやすくなります。保育園・幼稚園への登園時間帯(朝7〜9時ごろ)は、こうした放射冷却の影響が残りやすい時間帯と重なりやすいため、日中の予報や気温だけを見て服を選ぶと、送迎の時間帯には想定より肌寒く感じることがあります。
天気予報でよく目にする「最高気温」や「日中の予想」は、その日の一番暖かい時間帯を指していることが多く、登園の時間帯とはずれています。送迎の身支度をするときは、その日の最高気温だけでなく、朝の時間帯にしぼった気温や体感の目安をあわせて確認する習慣をつけておくと、玄関を出てから「思ったより寒い」と感じることが少なくなります。
「朝は日中より最大◯℃低め」の注記の読み方
きょうなに着せる?では、朝(7〜9時ごろ)の体感温度が日中よりも大きく下がると見込まれる日(目安として、朝の最低体感が日中より5℃以上低いと見込まれる日)に、「朝は日中より最大◯℃低め」という注記を表示し、持ち物に羽織り物を加える案内をしています。この注記が出た日は、日中向けの服装だけでなく、送迎のためだけの薄手の羽織りをもう1枚用意しておくと、玄関を出た瞬間の冷え込みに対応しやすくなります。提案は朝・昼・夜の時間帯ごとに分かれているので、日中の欄だけでなく朝の欄の体感・服装もあわせて確認すると、送迎時間帯によりあった服装を選びやすくなります。
注記が出ていない日でも、朝の欄の体感を毎回のぞく習慣にしておくと、季節の変わり目で急に冷え込む朝や、逆に思ったより暖かい朝にも気づきやすくなります。送迎から戻ったあとの日中は上着を脱いで過ごすことが多い時期でも、行きの数分間だけ羽織るための1枚をカバンやベビーカーのフックにかけておくと、忘れ物なく対応できます。
自転車で送り迎えするときの服装と安全
自転車で送り迎えする家庭では、服装は防寒だけでなく安全の面からも考える必要があります。消費者庁は、幼児を自転車に同乗させる際は幼児用座席(チャイルドシート)を使用し、座席ベルトを確実に装着するよう呼びかけています。また、2023年4月の改正道路交通法の施行により、自転車を利用するすべての人(保護者を含む)にヘルメットの着用が努力義務になりました。警察庁も、幼児用座席に乗せるときや子ども自身が自転車を運転するときには、子どもに乗車用ヘルメットをかぶらせるよう呼びかけています。
厚手すぎる上着やマフラー、大きく揺れるフードは、視界や乗車の妨げになることもあるため、送迎用の服を選ぶ際は防寒だけでなく、自転車に乗る・座席ベルトを装着する・座席から降りるときの動きやすさもあわせて意識するとよいでしょう。ヘルメットをかぶせる前提で、フードのないアウターや、あごの下がすっきりした襟元の服にしておくと、ヘルメットのベルトを締めやすくなります。着せすぎて汗をかいていないか、送迎後に首元や背中で確認する習慣も、自転車移動が多い時期は特に役立ちます。
雨の日の自転車送迎で気をつけたいこと
消費者庁は、雨の日の自転車移動について、フードなどで視界が狭くなったり周囲の音が聞こえにくくなったりすること、路面が滑りやすくなることを挙げ、こうしたリスクを踏まえて普段から自転車以外の交通手段も検討しておくよう呼びかけています。雨具でしっかり備えても、風雨が強い日は無理をせず、徒歩やバス・車など別の手段に切り替える判断も選択肢に入れておくと安心です。
雨の日は、送迎中に濡れた服のまま保育室で長時間過ごすことにならないよう、着替えを多めに用意しておくと安心です。レインコートの下は、蒸れて汗をかきやすくなることもあるため、中の服は普段よりも1枚薄めにしておき、保育室に着いてから濡れたアウターを脱がせて様子を見る、という流れを想定しておくとスムーズです。
保育室との温度差を前提にした服選び
こども家庭庁の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、保育室環境のめやすとして室温は夏26〜28℃・冬20〜23℃、湿度60%程度が示されています。これはあくまで目安であり、すべての保育室が常にこの数値どおりというわけではありませんが、季節によっては屋外の気温と保育室の室温のあいだに大きな差が生まれやすいことがうかがえます。きょうなに着せる?の服装提案は、おでかけ(屋外)を前提にした日中の気温・体感温度をもとにしており、保育室の中の温度そのものは踏まえていません。
送迎の行き帰りで「外は寒いが室内は暖かい」「外は暑いが室内は涼しい」といった差が生まれやすいことを念頭に、前開きのカーディガンやベストなど、玄関先や保育室の入り口でさっと1枚脱ぎ着できる服を選んでおくと、朝夕の冷え込みにも日中の室温にも対応しやすくなります。お迎えの時間帯は登園時よりも気温が変わっていることも多いため、帰りの時間帯の体感もあわせて確認し、必要であれば車内やベビーカーに予備の1枚を積んでおくと、急な気温の変化にも対応しやすくなります。
出典
- 気象庁「予報用語 気温、湿度」
- 警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」
- 警察庁「頭部の保護が重要です ~自転車用ヘルメットと頭部保護帽~」
- 消費者庁「Vol.622 幼児を乗せた自転車での事故に注意!」
- こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」
よくある質問
「朝は日中より最大◯℃低め」の注記が出たら、何をすればいい?
日中向けの服装にプラスして、送迎のときだけ羽織れる薄手の上着をもう1枚用意しておくと、玄関を出た瞬間の冷え込みに対応しやすくなります。提案は朝・昼・夜の時間帯ごとに分かれているので、朝の欄の体感もあわせて確認してみてください。
自転車で送り迎えするとき、ヘルメットは大人もかぶる必要がある?
2023年4月の改正道路交通法の施行により、自転車を利用するすべての人にヘルメットの着用が努力義務になっており、警察庁も子どもを乗せる保護者を含めた着用を呼びかけています。消費者庁は、幼児用座席の座席ベルトの確実な装着もあわせて呼びかけています。
雨の日は自転車での送り迎えをどう考えればいい?
消費者庁は、雨の日はフードなどで視界が狭くなったり路面が滑りやすくなったりすることを挙げ、普段から自転車以外の交通手段も検討しておくよう呼びかけています。風雨が強い日は無理をせず、徒歩やバス・車などへの切り替えも選択肢に入れておくと安心です。
本記事は医療監修を受けたものではなく、公的機関が公開している情報の紹介です。お子さまの体調や個別の事情については、かかりつけ医の指示を優先してください。