雨の日の送り迎え・おでかけの服装
きょうなに着せる?では、時間帯ごとの降水確率をもとに雨具や着替えの注意点を表示しています。このページでは、その降水確率の読み方と、雨の日に送り迎えやおでかけをするときの服装・持ち物の考え方をご紹介します。
降水確率の正しい読み方
天気予報でよく目にする「降水確率」は、雨や雪の強さを表す数値ではありません。気象庁は降水確率を、予報区内で一定の時間内に1mm以上の雨または雪が降る確率の平均値と定義しており、0%から100%まで10%刻みで発表しています。降水確率30%とは「同じ予報が100回発表されたら、そのうちおよそ30回は1mm以上の降水があった」という意味であり、実際に降る雨の量や強さを予報するものではないと説明されています。つまり、降水確率が低くても本降りになることもあれば、確率が高くてもごく弱い雨で済むこともあります。
きょうなに着せる?で表示している降水確率は、気象庁が発表する6時間ごとの降水確率ブロックをもとにしており、朝・昼・夜などの時間帯に重なるブロックのうち最大の値を採用しています。そのため、時間帯の一部だけ降水確率の高いブロックにかかっている場合でも、その時間帯全体としては高めの数値が表示されることがあります。
服装の注意点としては、対象の時間帯の降水確率が50%以上のときは雨具と着替えの用意を、30〜49%のときは折りたたみ傘やレインコートなど軽めの雨具の用意を目安として表示しています。降水確率が低い時間帯でも、天候が変わりやすい日は折りたたみの雨具を持っておくと安心です。
傘よりレインコート・レインカバーが便利な理由
自転車での送り迎えや、両手が塞がりやすい子どもとのおでかけでは、傘よりもレインコートやベビーカー・チャイルドシート用のレインカバーの方が扱いやすい場面が多くあります。自転車に乗りながら傘をさす、いわゆる「傘さし運転」は、警察庁が示す自転車の交通ルールでも、傘をさすことなどによる片手での運転は不安定になるためしてはいけないとされており、根拠規定として道路交通法第70条・第71条および都道府県公安委員会規則が挙げられています。子どもを乗せて送り迎えをする場面ではとくに、傘をさしての片手運転は避け、レインコートやポンチョ、レインカバーを活用するほうが安全です。
子ども自身のレインウェアを選ぶときは、サイズにぴったり合わせるよりも、大人が手早く着脱させやすいものを選んでおくと、玄関先での身支度がスムーズになります。フードの大きさやボタン・スナップの位置も、実際に着せてみて確認しておくと安心です。
濡れたらこまめに着替える
雨の中を歩いたり、レインウェアの隙間から服が濡れてしまったりすると、体が冷えやすくなります。英国のNHS(国民保健サービス)は、濡れた衣服のまま冷えることを低体温につながる要因の一つとして挙げており、赤ちゃんの低体温のサインとして、肌が冷たい、ぐったりしている、いつもよりおとなしく眠たそう、授乳を嫌がるといった様子を紹介しています。海外の一般向け医療情報ではありますが、濡れたままにしないという考え方は参考になります。
保育園・幼稚園への送り迎えでは、上下の着替え一式と、濡れた服・靴下を入れるビニール袋を用意しておくと、万が一濡れてしまったときにもすぐに対応できます。靴や靴下が濡れやすい日は、替えの靴下だけでも多めに持っておくと安心です。
雨の日は視界も事故リスクも上がる
雨の日は、車を運転する側にとっても、歩いている側にとっても視界が悪くなりがちです。JAF(日本自動車連盟)は、首都高速道路の調査データを引用し、雨天時の時間当たりの死傷事故件数は晴天時と比較して約4倍、施設接触事故件数は約7倍にのぼると紹介しています。あわせて、雨の日は歩行者も傘をさすことで視界が狭まりがちなため、運転する側はその点も踏まえて注意する必要があるとしています。
送り迎えで歩道を歩くときや自転車を利用するときは、周囲からも子どもの存在に気づいてもらいやすいよう、白や黄色などの明るい色のレインコートや、反射材のついたレインウェア・レインカバーを選ぶのも一つの工夫です。車で送り迎えをするときも、早めのライト点灯や車間距離を広めにとるなど、視界が悪い分だけ普段より慎重な運転を心がけると安心です。
送り迎え・おでかけの持ち物リスト
雨の日は身支度に手間取りやすいため、あらかじめ持ち物をまとめておくと当日がスムーズです。降水確率の高さや行き先に合わせて、必要なものを取捨選択してみてください。
- レインコート・レインカバー(ベビーカーや抱っこ紐を使う場合は専用のカバーがあると便利です)
- 折りたたみ傘(降水確率が30〜49%程度で、本降りまではいかなそうな日の備えに)
- 上下の着替え一式と、濡れた服・靴下を入れるビニール袋
- 体や荷物を拭くための小さめのタオル
- 替えの靴下(靴の中まで濡れてしまったときのために多めがおすすめです)
保育園・幼稚園によっては、雨具や着替えの用意について園ごとの決まりがある場合もあります。迷ったときは、送迎の際に保育士さんへ相談してみるのも一つの方法です。
出典
よくある質問
降水確率30%でも雨具は必要?
気象庁の降水確率は雨の強さを表すものではなく、1mm以上の雨や雪が降る確率です。30%はやや低めですが、天候が変わりやすい日は折りたたみの雨具を持っておくと安心です。当サイトでは30〜49%のときに軽めの雨具、50%以上のときに雨具と着替えの用意を目安として表示しています。
自転車の送り迎えで傘をさして片手運転してもいい?
傘をさすなどの片手での自転車運転は、警察庁の交通ルールでも不安定な運転になるためしてはいけないとされています。レインコートやベビーカー・チャイルドシート用のレインカバーを活用し、両手でしっかりハンドルを持って運転しましょう。
雨で服が濡れてしまったらどうすればいい?
濡れた衣服のまま冷えることは、低体温につながる要因の一つとして紹介されています(英国NHS)。できるだけ早く乾いた服に着替えさせてあげてください。保育園・幼稚園には着替え一式とビニール袋を用意しておくと安心です。
本記事は医療監修を受けたものではなく、公的機関・団体が公開している情報の紹介です。お子さまの体調や個別の事情については、かかりつけ医の指示を優先してください。