夏の暑い日の赤ちゃん・子供の服装と熱中症対策

きょうなに着せる?の服装提案は、その日の気温や体感温度が高いときに熱中症への注意を表示することがあります。このページでは、子どもが熱中症になりやすいといわれる理由や、服装でできる工夫、暑さ指数(WBGT)といった公的機関の情報をもとにご紹介します。

子どもが熱中症になりやすい理由

こども家庭庁は、乳幼児・幼児は体温調節機能が未発達で、特に汗をかく機能が未熟なため、大人と比べて暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかると説明しています。そのため体に熱がこもりやすく、体温が上昇しやすい状態になるとされています。

環境省の熱中症環境保健マニュアルも、子どもが熱中症になりやすい理由として「汗腺などの体温調節能力が未発達」であることと、「体重当たりの体表面積が大人より大きく、高温時や炎天下では深部体温が上がりやすい」ことを挙げています。

もうひとつ見落としやすいのが、身長の低さです。こども家庭庁によると、身長が低い子どもは地表面からの熱の影響を受けやすく、大人よりも高温の環境にさらされています。大人の顔の高さで32℃のとき、子どもの顔の高さでは35℃程度の感覚になるという目安が示されています。ベビーカーに乗っているときや、大人と手をつないで歩いているときも、大人が感じている以上に暑い環境にいる可能性があることを意識しておくとよさそうです。

服装で気をつけたい4つのポイント

こども家庭庁は、暑い日の服装のポイントとして次の4点を挙げています。

このうち「色」については、国立環境研究所が紹介している屋外実験が参考になります。色の違うシャツを日なたに置いて表面温度を比べたところ、その差は20℃以上に達したと報告されています。体温そのものがこの差だけ変わるわけではありませんが、衣服の色によって表面にたまる熱の量が大きく変わりうることがわかる結果です。淡い色や涼しい素材を選ぶというこども家庭庁の呼びかけとあわせて、色にも目を向けてみるとよいでしょう。

帽子は、直射日光が頭や首に直接当たるのを防ぐ、外出時の基本の装備として位置づけられています。つばが広く、首元まで日陰にできるタイプだと、より安心して過ごせます。

のどが渇く前の水分補給

こども家庭庁は、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をするよう呼びかけています。子どもは新陳代謝が活発なため、汗や尿として出ていく水分が大人より多く、脱水を起こしやすい体だとされています。水分を多く含む食事を取り入れることや、定期的な水分補給を心がけることも勧められています。

「のどが渇いた」と自分から伝えられない月齢のうちは、外出前・外出中・帰宅後といったタイミングを決めて、大人のほうから水分をすすめる工夫が実際には役立ちます。

気温だけではわからない「暑さ指数(WBGT)」

天気予報でよく見る「気温」は、空気の温度だけを表す数値です。これに対して環境省が提供する「暑さ指数(WBGT)」は、熱中症を予防する目的で考え出された指標で、単位は気温と同じ摂氏度(℃)ですが、値そのものは気温とは異なります。湿度、日射・輻射などの周辺の熱環境、気温という3つの要素を取り入れているのが特徴です。

同じ気温でも、湿度が高い日や日差しが強い日は、体に感じる暑さや熱中症のリスクがより高くなることがあります。環境省の熱中症予防情報サイトでは地点ごとの暑さ指数を確認できるほか、府県予報区等内のいずれかの地点で翌日・当日の日最高の暑さ指数(予測値)が33に達する場合に「熱中症警戒アラート」が発表される仕組みになっています。気温だけでなく、暑さ指数や熱中症警戒アラートもあわせて確認すると、その日のおでかけの判断がしやすくなります。

当サイトの熱中症注意の見方と限界

きょうなに着せる?では、その日の代表的な体感温度が28℃以上、または代表的な気温が28℃以上になる日に、「熱中症に警戒。こまめな水分補給と日陰・室内休憩を。ベビーカーは地面の照り返しで+2〜3℃高くなることに注意」という注意を表示しています。

ここで正直にお伝えしておきたいのは、この判定は気温と体感温度だけをもとにしており、湿度や日射といった暑さ指数(WBGT)の要素は考慮していないという点です。そのため、気温はそれほど高くなくても湿度が高くWBGTでは警戒レベルになっている日や、逆に気温は高めでも風が通ってWBGTでは落ち着いている日があり得ます。表示される注意は「気温・体感温度からみた目安」として受け止めていただき、猛暑日や湿度の高い日には、環境省の暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートもあわせて確認したうえで、外出そのものを控える判断も含めて検討していただくことをおすすめします。

出典

よくある質問

大人は平気な気温でも、子どもは熱中症になりやすいのはなぜですか?

子どもは体温調節機能、特に汗をかく機能が未熟で、体に熱がこもりやすいためです(こども家庭庁)。また身長が低く地面に近いため、大人の顔の高さで32℃のとき、子どもの顔の高さでは35℃程度の高い温度にさらされているとされています。

服の色によって暑さは変わりますか?

国立環境研究所が紹介する屋外実験では、色の違うシャツの表面温度差が20℃以上に達した例が報告されています。体温そのものがこの差だけ変わるわけではありませんが、こども家庭庁も熱のこもらない素材や薄い色の衣服を勧めており、色にも目を向けるとよさそうです。

のどが渇いていなければ水分補給はしなくてもいい?

こども家庭庁は、のどの渇きを感じなくてもこまめな水分補給を呼びかけています。子どもは新陳代謝が活発で汗や尿として出ていく水分が多く、脱水を起こしやすい体だとされているためです。

本記事は医療監修を受けたものではなく、公的機関・研究機関が公開している情報の紹介です。お子さまの体調や個別の事情については、かかりつけ医の指示を優先してください。